昇給制度が整っている薬剤師の職場は?

給与給料に関しては1か月生活できる手取りがあるなら、入社時はそれ以上は望みません。
昇給の制度があるかどうかは確認します。

一生懸命働いても、実力を認めてもらえないと、なかなかモチベーションも上がりませんので、重要なポイントですよね。ただ、正社員として働くにあたって大切なのは、職務内容だと思います。

どんなに福利厚生が充実していても、給料がそこそこでも、職務内容が自分の嫌いなものだと続けるのが難しくなってくるからです。

しかし昇給制度がしっかりしている職場は薬剤師業界では少ないという現実や声も多く聞きます。その理由は病院が赤字であったり、評価制度が整っていなかったりと様々ですが人件費抑える事が経営だと考えている責任者の下や経営者の元で働くとある意味無限ループの様に昇給が見込めない環境になり、解決策が転職しかないと考えるケースも少なくありません。

昇給制度が整っている傾向が強い職場

一概に言う事はできませんが、昇給制度を見極めるポイントは2つあります。

  小規模企業>中規模企業>大規模企業
  ドラッグストア>調剤薬局>病院

ブラック昇給制度がしっかりしているかしていないかは企業にとっては人材確保のカギとなります。しかし小規模企業や個人経営になればなるほど、慣れ合いになり昇給制度が整っていない傾向が強い様です。

かつては大規模な企業であれ昇給制度が整っていあにところは多くありましたがそれでは企業拡大が難しいとしっかりとわかりやすい昇給制度を整えている企業が増えています。しかし一方で残業がひどく、昇給すればするほどブラックになるという企業もありますのでその辺の見極めはとても重要です。

またどちらかというと、ドラッグストアが最も昇給制度が整っている傾向があり、病院勤めでここ数年給与があがった事があないという人が多い様です。長期的に働きたい職場を見つける事を考えるとやはり事前調査は必須となるでしょう。

やはりスキルをつけて転職か

転職同じ場所で長期間働いているという事はある意味財産でもあり、昇給制度がしっかりしていればその場所を離れる事はもったいない事にもなります。しかし昇給制度がしっかりしていればという事です。上司や自分より長く働いている人の給与がそれほど上がっていなければ、自分もそのレールにのっている事にもなりかねません。

転職をしたからといって必ずしも昇給制度が整っている場所で働けるという保証はどこにもありませんが、薬剤師が不足している現状では

  転職=昇給

と考えて身の置き方を考える対策もありかと思います。

飽和と不足、都道府県別で差がある薬剤師求人倍率と給与

  薬剤師 x 過不足 ⇒ 都道府県別

todoufuken

薬剤師は大学での学習期間が4年制から6年制に変更されたことから飽和と不足の波が交互にやってくるとも言われています。確かに卒業し薬剤師になる人の波がその2年でできる事が要因となることは間違いが無いのですが、もう一つ都道府県別の薬剤師の過不足があるという事も忘れてはならない1つの要因とも言えます。

<<都道府県別の人口10万人あたりの薬剤師従事者数>>

2000年 2006年 2012年
全国平均 112.6人 136.4人 161.3人
北海道 114.6人 134.9人 154.9人 全国第18位
青森 83人 102.4人 126.4人 全国第46位
岩手 93.3人 118.9人 136.1人 全国第42位
宮城 106.3人 135.1人 161.5人 全国第13位
秋田 105.3人 126.5人 154.7人 全国第19位
山形 88.6人 107.2人 132.3人 全国第44位
福島 103.7人 122.6人 136.2人 全国第41位
茨城 100.1人 129人 151.9人 全国第23位
栃木 92人 115.3人 141.7人 全国第38位
群馬 94人 113.7人 138.4人 全国第40位
埼玉 87.8人 117.3人 144.8人 全国第33位
千葉 105.4人 129.4人 154.7人 全国第19位
東京 145.7人 172人 198.1人 全国第2位
神奈川 121.4人 141.2人 174人 全国第10位
新潟 98.6人 122.7人 142.9人 全国第35位
富山 105.7人 126.8人 147人 全国第31位
石川 103.8人 134.6人 161.9人 全国第12位
福井 89.1人 104人 128.4人 全国第45位
山梨 105.8人 126.9人 149.4人 全国第28位
長野 115人 135.3人 156.2人 全国第17位
岐阜 99.9人 124.6人 142.5人 全国第36位
静岡 108.5人 127.9人 150.2人 全国第25位
愛知 101.9人 121.2人 141.7人 全国第38位
三重 94.5人 116.3人 135.7人 全国第43位
滋賀 88.8人 123.3人 149.1人 全国第29位
京都 102.1人 122人 147人 全国第31位
大阪 118.7人 149.7人 173人 全国第11位
兵庫 130.6人 160.6人 188.1人 全国第3位
奈良 104.8人 132.3人 157.7人 全国第15位
和歌山 113人 132.6人 156.7人 全国第16位
鳥取 113.6人 129.5人 152.4人 全国第22位
島根 90人 118.3人 143.7人 全国第34位
岡山 114.3人 134.4人 154.6人 全国第21位
広島 138.7人 157.7人 184.1人 全国第4位
山口 137.5人 156.3人 179.5人 全国第6位
徳島 145.6人 167.7人 199.5人 全国第1位
香川 127.1人 149.3人 174.6人 全国第8位
愛媛 113.6人 131.6人 149.9人 全国第27位
高知 129.9人 158.7人 181.6人 全国第5位
福岡 122.8人 143人 177.1人 全国第7位
佐賀 131.3人 156.5人 174.5人 全国第9位
長崎 116人 140.4人 160.9人 全国第14位
熊本 98.5人 119人 150.2人 全国第25位
大分 105.2人 126人 151.6人 全国第24位
宮崎 93.2人 115.2人 142.2人 全国第37位
鹿児島 102.1人 123.8人 148.6人 全国第30位
沖縄 94.1人 111人 125.3人 全国第47位

薬剤師の過不足は求人や給与に影響?

上記は政府が発表している統計の人口10万人に対する薬剤師の従事者数の調査ですが、

薬劑師数を人口10万対で見ると、地域によってかなりの差があることがわかります。最も多い県と少ない県とでは、70人近くの差があるのです。そのため、薬劑師の少ない県では薬剤師不足が大変深刻な問題となり、薬学生の新卒採用の過当競争が激化し、多額の経費を費やす傾向にあります。

また、入社後数年間は薬劑師の不足気味な地域への配宣を条件としたり、転勤可能な総合職とエリア限定の職種とで規定を設け、給与や手当てなどで差をつけ、昇進、昇格などへのキャリアパスに差をつけるといった工夫が見られています。一方、新卒採用のむずかしい地域の中小薬局では給与や福利厚生でほかと差をつけ、ある地域では住居、車完備、初任給月額40万円などといった待遇で、採用を促進しようとするところもあります。

と過不足が都道府県別にもかなり差があることから、求人の倍率や給与にも影響がでている状態が否めません。単に給与だけを参考に求人を選ぶというのも早計ですが、隣接する県内で薬剤師の過不足に大きな差があれば、求人を探すエリアを少し考えてみる価値もあるかもしれません。

薬剤師求人の勤務地の給与平均の大まかな目安

薬剤師の平均年収や平均月収に関する情報です。地域差は有るようですが、全国の平均値を掲載しました。時給に関しては残業が加わればそれだけ給与が増加する事にもなりますので問題は無いのですが、正社員は賞与や労働時間、また残業代がしっかりと支払われるかという点もポイントとなります。

  • 薬剤師の平均年収:529万円
  • 薬剤師の平均月収:37万円
  • 薬剤師の平均時給:2154円

例えばドラッグストアで働いている店長クラスの店舗責任として人件費の削減が掲げられていれば自分の労働時間を削りその目標を達成する環境という企業もあっておかしくありません。

薬剤師の勤務場所による平均年数の目安になります。

 

調剤薬局 400万円 650万円
ドラックストア 400万円 700万円
病院 400万円 650万円
製薬会社 400万円 800万円

薬剤師の給与としてはどこもスタートが400万前後となっている事が特徴ですが、その後の平均上限額に差がある事がわかります。ドラッグストアが多少平均年収が高いと言われている事が50万円の差に現れてますが、店長としての職務の労働時間がどの程度かというところが気になります。

また製薬会社はその700万円の平均年収をさらに100万円上回る平均年収ですが、ノルマや営業による成果主義の傾向が有るためにトップの年収は自然と高くなる傾向にもあります。

薬剤師の求人案件情報の初期条件と実際に働いた時の労働環境

  • 調剤 >> 年収800万円
  • 病院 >> 年収650万円
  • OTC >> 年収700万円
  • 18:30就業
  • 大手企業安定

上記はよく目にする求人広告の一例です。

よく広告で目にするのが、『年収◯◯◯万円』、『就業時間~◯◯:◯◯』という表記です。もちろんその通りであれば何の問題もありませんし魅力的な求人案件です。しかしそこは入り口であって長期的な視点が必要です。

つまり入職して昇給制度が殆どなかったり勤務時間が長く残業代が使いないということであれあば魅力的な求人情報ではないということになります。求人広告の入り口が魅力的であることを警戒しすぎるということもよくありませんが、その情報が長期的なものかどうかというところを判断する労力ということに時間を割く必要もあると思います。

薬剤師の求人でチェックすべき項目について

例えば調剤薬局であれば、定時の時間が早かったりしますがドラッグストア等になれば就業時間も遅くまで営業しているところも少なくありません。時間軸だけを基準として判断するのであれば納得のいく広告であったりしすが、給与に関しても労働時間が実際にどの位の勤務時間なのかというところは慎重に検討すべきところでもあります。

  • 昇給の制度
  • 労働時間
  • 人材やスタッフの配置状況
  • 店長クラスの責任の重さ(ドラッグストア等)
  • 子育てや育児に関する支援制度と理解の度合いについて

全ての項目や勤務環境や条件を調べる事はできませんがある程度はどのような環境が予想されるかを、『ここの求人案件の優先順位は低い、またココは第一希望』という風に自分の中で求人情報だけではない部分の情報をもとにきめていくといいでしょう。